2200系
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 2004年登場。翌年1月の常滑〜中部国際空港間延伸に際し特急系統の増発を行う事となった。それに合わせて製造した特急型車両の一つが2200系である。同時期に製造された2000系が全車特別車の空港連絡専用車であるのに対しこちらは豊橋方から特別車2両に一般車4両という組成となっており、実質的に1000系・1200系の後継車両と言える。車体デザインは2000系に準じているが、こちらは本線運用も考慮された事から白とスカーレットをベースとしており、また特別車には号車表示をスリットで表現している点は2000系にはない特徴である。尚、前面は貫通扉があるような意匠となっているが、2000系と異なり非貫通構造となっている。尚、同時期に導入された他の車両と同じく種別・行き先表示器には名鉄独自のオーロラビジョンが採用されている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御で、走行性能も2000系に準じているが、こちらには車体傾斜装置は設けられていない。車内は特別車が2000系、一般車が3300系にほぼ準じた内装となっている。尚、一般車はロングシートと転換クロスシートの混在したセミクロスシートとなっているが、1次車のクロスシートが2-2人掛けであるのに対し、2次車は1-2人掛けとなっており大型カバンを持った人等に対応した設計となっている。車内案内表示器は特別車は液晶、一般車は2段式LEDとなっており、これも2000系や3300系に合わせられている。2200系は2004年〜2005年に6連4本、2007年〜2008年に6連5本が製造された。更に2015年から2018年にかけても、仕様変更が施された6連4本が投入され、現在は13本の陣容となっている。現在は主に中部国際空港発着の特急に使用されているが、本線の特急・快速特急運用にも幅広く使用され、主力車両として活躍している。尚、電気指令式ブレーキを用いる3100系や3150系、9100系とは連結しての走行が可能であり、ラッシュ時を中心に、それらを連結した8両編成での走行も見られる。

 2008,03,16 神宮前


■Variation
 岐阜方の4両は一般車で、3扉セミクロスシートとなっている。転換クロスシートとロングシートが半々と言う配置であり、混雑時にも対応した設計となっている。尚、1200系と異なり編成のデザインは特別車と統一されている。尚、一般車は2300番台の車号が付けられているが、2200系の一般車は基本的に「2200系」と形式統一されており、1700系に連結されている「2300系」とは区別されている。

 2012,12,22 豊 橋
 塗装変更された2200系。2200系は2015年の増備車から側面窓下にスカーレットの帯が入り、特別車における号車表示のスリットが省略されているが、既存の編成もこれに追随し、現在は全編成とも同じカラーリングとなっている。

 2022,05,18 神宮前
 2015年以降に製造された2200系は、同時期に製造された3150系等と同様、全車両で行き先表示器がフルカラーLEDとなり、一般車側の車内案内表示器も全てLCDとなった。なお、このグループは1030系・1230系の置き換えを目的に導入されている。

 2022,05,18 神宮前
 1700系の置き換えを目的に2019年以降に製造された特別車8両は、他の車両とは異なり2230番台に区別されている。元々1700系と組んでいた2300系4両と編成を組み、引き続き一部特別車の6両編成を組成している。

 2022,05,18 神宮前
2022/05/29