KTR700形丹後くろまつ
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KTR700・800形:一般車両丹後あかまつ・あおまつ・丹後くろまつ
 2013年に登場した「丹後あおまつ」「丹後あかまつ」に続き、その翌年に登場した観光車両で、KTR707号車が種車となった。内外装共に水戸岡鋭治氏のデザインのもと天橋立に代表されるように沿線に多く存在する「松」をテーマにリニューアルされており、こちらは黒を基調に塗装され、他の2両と同等のレタリングが施されている。こちらは「『海の京都』の走るダイニングルーム」をコンセプトに、車内で食事をとることを前提としており、それ故内装は食堂車調となっている。車内は窓枠や床、椅子・座席と天然木材を多用しており、暖かく落ち着きのある内装となっている。座席・テーブルは床に固定されており、片側ずつ4人席と2人席が並んでいる。また、豊岡・福知山方の端部にはサービスカウンターが設けられている。この「丹後くろまつ」は、行程によって出されるメニューが異なっており、午前中はスイーツを楽しめる「スイーツコース」、昼時間帯の運行では「ランチコース」、そして夕刻の運行は「ディナーコース」となっている。いずれも料亭やホテル、洋菓子店の監修により、地元食材を多用した献立が楽しめる(これらは季節により変動することがある)。この「丹後くろまつ」は2014年5月より営業運転を開始しており、2015年の運行会社変更後も引き続き丹後観光の目玉として活躍している。尚、基本的に運行の設定は金土日及び祝日となっているが、平日は団体列車として使用することも可能である。

 2015,05,05 西舞鶴