6000形
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 1996年登場。老朽化が進み冷房化も困難であった元静岡鉄道車の500形・元東急車である5000形の置き換えを目的に導入された車両である。元は都営三田線で使用されていた6000形で、6300形への置き換えによって余剰となった車両を改造の上で譲り受けた。譲渡に際しては西鉄産業で改造が施されており、走行機器類の降圧化改造やワンマン運転用機器の搭載等が行われた。この他最初期に譲渡された2編成に限り当初非冷房であった車両に冷房化改造を施しており、結果として熊本電鉄では初の冷房車となった。登場時はワンマン運転用の表示器やバックミラー、および社章の設置を除いて外観にはあまり変化がなかったが、後に帯色の変更やスカートの設置などがなされたため、現在では都営地下鉄時代とは印象が変わっている。現在では青帯のままの車両に赤帯に変更された車両、青帯に黄帯を巻いた車両など、編成ごとに帯の配し形が若干異なるものとなっている。6000系は当初2本のみの陣容であったが、都営地下鉄からの廃車が本格化した1999年以降に追加増備され、現在は2連5本の陣容となっている。尚、後期に投入された車両は都営地下鉄在籍時に冷房化改造が施されており、同車投入により500系の全てと5000系の一部が廃車されたことで、藤崎宮前〜御代志間の列車はほぼ全て冷房車となった。6000系は熊本電鉄一の主力車両に成長したものの、20m車であるため駅ホームの有効長が短い北熊本〜上熊本間では運用ができず、専ら藤崎宮前〜御代志間のほぼ全列車に使用されている。尚、車番は都営時代と同一だが、2001年以降にATSを取り付けたことで、現在では車番の後にAが追加されている。

 2013,03,17 北熊本


■Variation
 1995年、最も早くに営業運転を開始した6101A編成。最初期に譲渡された2本のみ、分散式冷房装置を1両につき4基搭載している。この編成のみ現在は赤色に塗られており、同車登場時、あるいは都営5200形を彷彿とさせる姿となっている。同編成は現在事故により運用を離れ、休車状態となっている。

 2013,03,16 北熊本
 1999年に使用を開始した編成からは元から冷房化改造が施されており、分散式冷房装置を1両につき2基搭載している。また、青帯をベースに前面窓部分を黄色く塗っているが、3編成とも帯の太さや配し方に違いが生じている。同編成は現在、6221号車にefwing台車が搭載され、くまモンラッピングへと変わっている。

 2013,03,16 北熊本
 6231A編成は6000系の中で唯一青帯が貫通扉まで配されている。整備時は他車同様青帯は濃い青色に塗られていたが、現在では色があせてしまい水色のようになっている。

 2013,03,17 御代志
 2014年3月に6221号車の台車が、フレームに炭素強化プラスチックを採用した川崎重工製の新型台車「ef WING」に換装され、車番も6221efに改番された。併せて前面と側面帯が濃い灰色となり、更にくまモンラッピングが随所に施されて印象が大きく変わった。この「ef WING」の導入は世界初である。なお、6121号車は従来どおりの台車で、番号の変化はない。

 2018,11,25 北熊本