1000形
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 1000形は6000形の置き換えを目的に、2021年以降静岡鉄道を廃車となった1000形を譲受したものである。01形や03形と同様西鉄テクノサービスにより西鉄筑紫工場で改造が施された。熊本電鉄では以前にも静岡鉄道から100形を譲受し500形・600形として活用していたことがあり(2000年までに全車廃車)、静岡鉄道からの車両譲受はそれ以来となる。西鉄筑紫工場では運賃収受型ワンマン運転への対応がなされ、バックミラーの設置や運賃箱、ICカードリーダー等が追設されている。側扉にはドアチャイム(ベル)も設けられた。前面の行き先表示器はフルカラーLEDに改められ、行き先には駅番号が併記されるようになっている。なお、側面についていた種別表示器は埋められ、側面にはサイドボードを設置することで行き先表示の代替としている。なお、静岡鉄道時代からの特徴である前面のストライプはそのまま残されているため、総じて比較的原型を留めているといえる。車内も前述のワンマン運転装置設置以外は概ね原型を留めているが、車端部の座席を一部撤去し車椅子スペースとした。元々同じ直流600Vであることから走行機器類についても大きな手は加えられておらず、制御方式は引き続き抵抗制御だが、発電方式は電気指令式ブレーキ、主幹制御器はワンハンドルマスコンとなっている。1000形はまず1編成が2022年3月に営業運転を開始した。2023年には更に1本を譲受し、当面は2連2本の陣容となる予定である。

 2023,09,25 北熊本


2023/11/29