21020系
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 2002年登場。21000系の車両更新を控え、その際の予備車確保及び12200系の一部置き換えを兼ねて投入された。21000系の後継車両であるため、「アーバンライナーnext」の愛称をもつ。標準軌の特急型車両としては初めてIGBT-VVVFインバータ制御方式を採用しており主電動機の出力も増強されているために、全電動車の21000系と比べて電動車は半減しているが性能に遜色はない。車内は全車禁煙となったがこれは近鉄特急としては初の取り組みであり、新たに喫煙者用の喫煙コーナーが設けられた。レギュラーカー・デラックスカーとも「ゆりかごシート」と呼ばれる新形状の座席が採用されており、背もたれを倒すと座面も沈む構造になっている。車内の案内表示器は特急型車両としては初めて22インチの液晶ディスプレイによるものとなった。これは後に名鉄2000系や小田急50000形にも採用されることとなるが、21020系はその嚆矢といっても過言ではない。現在のところ6連2本の陣容であり、専ら名阪間の甲特急に使用される。尚、2003年にブルーリボン賞及びグッドデザイン賞を受賞している。なお、2020年のダイヤ改正からは名阪甲特急に後継の80000系が投入されることになり、本系列は乙特急に転用される予定となっている。

 2008,08,06 鶴 橋


■Variation
 21020系には一時期近鉄特急運転開始60周年を記念したラッピングが施されており、2008年春までこの姿で走っていた。

 2008,03,09 今 里
 近鉄特急運転開始70周年記念のラッピングが施された21020系。10年前に続き、名阪特急のフラッグシップたる21020系が抜擢されている。

 2018,09,24 鶴 橋
2020/02/28