12400系
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 1977年登場。老朽化した10100系の置き換え用に製造された、12200系の後継車両である。当初は12200系の増備車として計画されていたこともあり足回りや車両性能は12200系に準じているが、車体に於いては前面デザインが変更され翌年登場する30000系と12200系の折衷的なものとなった。この形式では初めて前面の行き先表示器と種別表示器が一体化され、このデザインは11400系以降の従来車の車両更新の際にも活かされている。防音性・快適性を図るため新たに客室と乗降扉の間にデッキが設けられ、車内のカラースキームもより明るいものへと変わっている。12200系の「スナックカー」に対しこちらは「サニーカー」の愛称を持ち、1978年のブルーリボン賞を獲得した車両でもあるが、翌年以降30000系及び12410系の製造に移行したために本系列は4連3本の12両のみの陣容に留まっている。1997年以降車体更新が行われており、現在も尚他車に混じって大阪線や京都線を中心に活躍している。

 2009,03,19 鶴 橋


■Variation
 塗装変更された12400系。標準軌路線では12400系以降の車両が塗装変更の対象となり、同系については2017年以降2018年までに全編成の塗装変更が完了している。また、塗装変更に先立つ形で客室の全車禁煙化及びク12500形への喫煙ルームの設置も行われており、窓配置が変更されている。

 2018,09,24 鶴 橋