1967年登場。京急線の輸送力増強用に製造された通勤型車両で、初めて片側4扉車体を採用した。主電動機の出力を増強させる事で中間には付随車を連結し、4両編成を組成した際にMT日が1:1となるようになっており、更に粘着率工場の為に、小田急2400形に見られるように電動車と付随車の長さを違える(電動車は18.5m、付随車は17.5m)等、全電動車である1000形に比べて経済性を追求した仕様となっている点が特徴である。初期に製造された車両は高運転台で製造され前面窓が小さいという特徴があったが、1969年以降に製造された車両は1000形と同じ構造に改められ、初期車も後に仕様変更されている。同車以降、4扉構造は500形や800形にも受け継がれており、4扉の一大グループを形成したさきがけの車両と言う事が出来る。700形は先んじて本線系統・空港線で使用されていたが1980年からは大師線でも使用が開始され、釣り掛け駆動車の撤退後は四半世紀近くに渡って基本的に大師線は700形の独擅場となった。尚、700形は3両編成での運転も可能であり、一時期は一部編成の付随車が1両取り外され、3連を組んでいた編成も存在する。抜かれた付随車は1000形に組み込まれていたが、使い勝手が悪いこともあり後に元に戻されている。1980年以降には冷房化及び車体更新が行われ、サービスの向上へと寄与しているが2000年以降には廃車が発生し、2003年のダイヤ改正で本線運用が消滅、大師線からも2005年11月に引退し、その姿を消すこととなった。尚、2003年以降に廃車になった編成の先頭車22両は高松琴平電鉄に譲渡されており、同社の1200形として現在も使用されている。 2005,09,25 鈴木町★ |
■Variation |
毎年恒例の干支ヘッドマークをつけて走る700形。参詣路線でもある大師線では、毎年新年にその年の干支をかたどったヘッドマークを取り付けて走行する。 2005,01,01 産業道路★ |
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引退を控えた時期の700形。1編成にさよならヘッドマークが取り付けられ、最後の花道を飾った。この時期まで使用されていた編成の先頭車は全て高松琴平電鉄へと譲渡されている。 2005,09,25 鈴木町★ |