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2016年登場。下回りの老朽化が進んでいた719系0番台の置き換えを目的に製造されたグループである。既存のE721系が2両編成であったのに対し、こちらは4両編成を組んでいる点が最大の特徴となっている。これにより、モハE721形とサハE720形という新形式が登場した。乗客側としてはデッドスペースとなる乗務員室が半減したことで、0番台2本を併結した4両編成に比べて乗車定員が34名増加している。中間車は扉位置を先頭車と合わせており、この点は同時期に製造されたE129系の4連編成と同様の仕様となっている。既存車両との識別も兼ねて帯色がそれまでの緑・白・オレンジの3色から、緑・白・桜色の3色へと改められている。走行機器類は概ね既存番台と変わりはないが、台車は改良が施されたものが搭載された。また製造当初より移動禁止システムを搭載し、車庫等における作業時の誤動作防止を図った。車内のレイアウトは概ね0番台のものを踏襲しているが、座席が改良されている他室内灯が全てLED灯となり、消火器にカバーが取り付けられる等細部での変更が生じている。1000番台は2016年12月のダイヤ改正前に営業運転を開始し、翌年3月までに4連19本が一挙に製造され、719系の運用の大半を置き換えるに至った。早くも東北本線の主力車の一翼を占めるようになり、北は一ノ関から、2017年10月まで南は黒磯まで乗り入れる運用にも就く(同年10月14日以降は新白河が使用南限となる)。
2017,06,24 郡 山 |