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2015年3月のダイヤ改正で廃止される特急「北越」に代わり、北陸新幹線と接続して新潟〜金沢間を短絡する特急「しらゆき」に充当する車両として改造された車両がE653系1100番台である。4両で1編成を組んでおり、塗装はそれまでのものと変わり、オフホワイトをベースに日本海の海・夕陽をイメージした紫紺と朱色の帯が配されたものへと改められた。また1000番台と同じく寒冷地区を走行することから、スカートが強化型のものに換装された他スノープラウも取り付けられている。尚、E653系自体は元々他線区への転用を見越し耐寒耐雪構造で製造されていることもあり、これ以外の車体・機器面においては大きな改造は施されていない。車内はモノクラスで、改造前と同じくリクライニングシートが910mmピッチで展開しているが、「新幹線接続特急」であることもあり、モケットはE7系等で使用されている色に近いものが採用された。また座席背後にはチケットホルダーを設けている。1100番台は4連4本の陣容となり、うち3本は当初より4連を組んでいた付属編成から改造されているが、1本は基本編成から3両を外した車両が改造されている。尚、E653系のうち4連を組んでいた編成は、2012年よりいわき〜仙台間の特急に充当される予定であったものが、東日本大震災の影響で計画変更を余儀なくされてしまったという経緯をもつ。前述のとおりE653系1100番台は2015年3月のダイヤ改正で、新潟〜上越妙高・新井間の特急「しらゆき」として営業運転を開始した。同時に直江津〜新潟間の快速「おはよう信越」「らくらくトレイン信越」(2021年のダイヤ改正より快速「信越」に名称変更)も同列車の充当となり、上越方面の新たな主力車両として活躍している。
2015,07,25 直江津 |