E127系0番台
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E127系
0番台・100番台
 1995年登場。新潟都市圏での通勤通学輸送への対応と、デッキ付2扉で通勤輸送に難のある165系の置き換えを兼ねて製造された車両である。701系に準じた軽量ステンレス製の車体が採用されており、片側3扉でロングシートであることも変わりはないが、こちらは窓枠や前面などにFRPを多用しており、前面デザインは701系よりも丸みを帯びたものとなっている。また帯色は新潟地区で使用する車両として、115系と同じく緑の濃淡帯となっている。制御方式はGTO-VVVFインバーター制御で、JRの車両には珍しく東洋製の機器を使用している。主電動機はこの車両の為に開発されたものが搭載されており、更に寒冷地を走行する事から耐雪ブレーキ、列車密度の低い線区にも対応するために回生ブレーキのみならず発電ブレーキも備え、状況に応じ双方とも作動するブレンディングブレーキ方式が採用されている。台車は701系類似のボルスタレス台車が搭載されている。前述したとおり車内はロングシートであるが、モケットの色が帯色に合わせた緑色となるなど、その印象は701系とは変わっている。また当初よりワンマン運転に対応しており、対応機器が搭載されている。2連13本が投入されており、新潟地区における輸送力の向上に寄与している。因みに当初は新潟都市圏限定で使用されていたが、後に運用範囲が長岡・村上までそれぞれ拡大されている。長らく新潟地区における主力車両の一つであったが、1本が2008年の踏切事故により長期運用離脱の後に廃車され、2015年3月の「えちごトキめき鉄道」により10本が同社に譲渡されている。残る2本は115系500番台置き換えを目的に弥彦線へと転用されており、弥彦線と越後線にて使用されていたが、2022年3月のダイヤ改正で115系と共に運用を離脱している。その後、車両不足から一時的に上越線で運用されていた時期もあったが、205系1000番台の置き換えを目的に長野総合車両センターでの改造の後鎌倉車両センター中原支所に転属。2023年9月から南武支線で運用を開始した。元々首都圏以外で製造された車両が首都圏向けにコンバートされる、非常に珍しい事象となった。

 2009,08,26 越後石山


■Variation
 イオンリテール・アルビレックス新潟のラッピングを纏うE127系。地域に根差した広告を纏った編成が多いのも同車の特徴の一つだった。

 2009,08,26 新 潟
 北陸新幹線の金沢延伸に伴うE127系の譲渡後もJRに残った2編成は、所属は変わらないが115系Y編成の置き換えを目的に弥彦線向けに転用された。帯色はそのまま残っており、E129系が増えた後では異彩を放っているといえる。なお、えちごトキめき鉄道に譲渡された車両よりも早く機器更新が行われており、E129系に準じた機器類に改められている。2022年3月のダイヤ改正で115系と共に運用を離脱しており、予備車として活用されたこともあったが最終的には関東に転じた。

 2018,08,26 吉 田
 南武支線に転用後の0番台。最後まで新潟車両センターに在籍していた2本がいずれも鎌倉総合車両センター中原支所に転属している。転属に際しては長野総合車両センターにて改造が施され、帯色が黄色と緑の2色に代わっている。内装は新潟時代に近いが、トイレが封鎖された他、運賃箱や整理券発行機、運賃表示器などの運賃収受型ワンマン運転用の設備が撤去され、一部座席が撤去されたうえATS-P関連の機器箱を設置した点が相違点である。なお、行き先表示器は幕のまま存置され、南武線・鶴見線用の幕が新調されている。2023年9月から営業運転を開始しており、当面は205系と混用される。

 2023,12,17 川崎新町
2023/12/18