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2015年のえちごトキめき鉄道開業(JR信越本線・北陸本線からの経営移管)に伴い、信越本線部分にあたる「妙高はねうまライン」に充当する車両としてJR東日本からE127系0番台の譲渡を受けた車両がET127系である。E127系0番台は1995年に登場した新潟地区向けの車両で、13本製造されたうちの10本がえちごトキめき鉄道に譲渡されている。直前までJR東日本で使用されていたこともあり、導入に際しては大きな変更点は加えられておらず、制御装置などの換装は行われていない。車内も引き続いてロングシートとなっている。尚、経営移管後には、沿線の象徴でもある「妙高山」をイメージしたえちごトキめき鉄道の独自デザインに変更される車両も現れている。前述のとおり2015年3月の経営移管時から同社線内で営業運転を開始しており、日中時間帯を中心に2連でワンマン運転を行う一方、ラッシュ時等は3本繋いだ6両での運転も見られる。また「妙高はねうまライン」の他に、信越本線の柏崎まで乗り入れる運用にも就いている。因みに、従来長野で検査を行っていたJR東日本新潟車両センターの車両は2015年の信越本線経営分離以降は大宮で検査を行うようになったが、こちらは従来通り長野で車両検査を行っており、検査時にはしなの鉄道に乗り入れ長野まで自走する姿を見ることができる。JRに残存した0番台と同様、こちらも2018年より機器更新が開始されており、施工車はIGBT-VVVFインバーター制御方式に改められている。
2015,07,25 直江津 |