|
2006年登場。2007年初頭より水郡線で営業運転を開始した、キハ110形に変わる標準型車両である。車体はE231系等と同様の軽量ステンレス車体となり、車幅は従来の気動車と比べて2900mm程度拡大された。車内は新型近郊電車と類似したセミクロスシートを採用しているが、クロスシートの片側は2人がけである。サービス面ではキハ110形以上にバリアフリーに考慮したものとなった。具体的には床面高さの低減、車内ロングシート部分の着席幅を拡大、トイレの車椅子対応化、車内LED表示装置の設置、優先席付近の吊り革を変更、乗降扉部分における赤ランプの設置などである。また、ディーゼルエンジンは窒素酸化物をはじめとする汚染物質を低減できる新型のものが搭載されており、環境面にも配慮がなされている。また、他社の新型気動車と同様DICSと呼ばれる車両情報装置も搭載されているが、ブレーキ読み替え装置も搭載されておりキハ110系列とは併結運転が可能である。両運転台のキハE130形・片運転台のキハE131・E132形が製造され、このうちキハE132形に関してはトイレを設置していない。外観デザインは両者で異なり、前者は水郡線沿線の紅葉を表した赤色、後者は久慈川の流れを表した緑色を採用している。尚、双方とも扉の色は黄色となった。2007年までに総勢39両が製造され、水郡線に所属しているキハ110形を他線区に転用させた。現在は全ての営業列車が同車でまかなわれている。
2007,03,27 磐城石川 |