キハE130系500番台
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キハE130系0番台100番台・500番台
 2017年登場。従来八戸線で使用されていたキハ40系の置き換えを目的に導入されたグループである。この八戸線への新車導入にあたって、JR東日本では国内外の鉄道車両メーカーに公募による車両の調達が行われることとなったが、結果的に新潟トランシスが落札し、それまで同社が製造していたキハE130系の仕様変更車が導入される運びとなった。水郡線に導入されている0番台と同じく両運転台構造のキハE130形と片運転台構造のキハE131形(トイレあり)・キハE132形(トイレなし)の双方が在籍し、いずれも基本的な形状は0番台と同等となっている。こちらは当初より前照灯・尾灯がLED化されている他、帯色が海をイメージした水色となり、側面にはウミネコを模したイラストが配されている。また他の番台に比べて寒冷地を走行することから、排障器にはスノープラウ一体型となっている。車両性能は他番台と同等で、在来型気動車に比べて窒素酸化物、粒子状物質の排出が抑えられたDMF15HZ(出力450PS)が採用され、最高速度は100q/hとなっている。車内は0番台に準じたセミクロスシートとなっており、カラースキームも基本的には準じているが、こちらは海沿いを走る八戸線にあわせて扉横の袖仕切り(風防板)が大型化された他、地震等の非常時に用いる避難梯子が常設されている。また、社内照明がすべてLED化され、側扉はステンレス無地に黄色テープが貼られたものとなった。当然ながら冷暖房装置が備えられているが、同車導入までの八戸線は「リゾートうみねこ」を除いて全車非冷房車で占められていたことからサービスアップに寄与している。500番台はキハE131形とキハE132形で組成される2両編成が6本と、両運転台のキハE130形が6両、計18両が導入され、2017年12月より営業運転を開始した。翌年3月には「リゾートうみねこ」及び「TOHOKU EMOTION」以外の八戸線全列車が本系列に置き換えられており、一躍八戸線での主力車両に成長した。併せて八戸線の冷房化率が100%に向上した。同年10月からはワンマン運転も開始されており、同車の特徴を遺憾なく発揮した運用が行えるようになっている。なお、本系列は基本的に八戸線内のみで使用されるが、時にキハ100形の代走として青い森鉄道・大湊線の運用に入ることもある。更に2019年にはラグビー観客輸送の一環で釜石線にも入線している。

 2019,01,15 八 戸


2020/04/14