719系フルーティア
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719系0番台5000番台・フルーティア
 2014年登場。翌2015年に実施された「福島デスティネーションキャンペーン」にあわせ、福島県特産の果物等を使用したスイーツを車内で堪能できるという「走るカフェ」をコンセプトにしたジョイフルトレインで、719系0番台(H27編成)を種車に改造が施された。車番は700番台に改番されており、会津若松方からクモハ719-701、クシ719-701という2連を組む。このうち「クシ」は制御食堂車を意味するが、この形式は国鉄時代からみても初の形式となっている。外観は種車の面影を残しているが、中・後位側の扉は全て埋められ、乗務員室後部の扉のみ残されている。クシ719-701については窓も埋められた箇所がある。外装は赤レンガや黒漆喰壁をモチーフとし、赤と黒を基調に窓回りをシャンパンゴールドであしらっている。車内はいずれも「明治〜大正期の近代建築」「会津漆器」をイメージしたものとなっているが、このうちクモハ719-701はボックスシート主体となり、人工大理石でできた大型テーブルも設置されている。座席は1人掛け、2人掛け、4人掛けからなっており、個人利用客からグループ利用までを考慮したものとなっている。このうちボックスシート部分はハイデッキ構造となっている。乗務員室後部には車いすスペースと荷物置き場、車端部にはベンチ・フリースペースが設けられている。クシ719-701は前位扉から旧後位扉部分まですべてカフェカウンターとなっており、コーヒーメーカーやドリンクサーバー、冷蔵庫、冷凍庫、物販スペース等を備える。カウンター後部には6人着席できる丸椅子(カウンターシート)が用意されているが、こちらは乗車定員には含まれていない(全室食堂車なので乗車定員は0人となる)。車端部には車いす対応型のウォシュレットと、独立した洗面スペース、更にはパウダールームも新設されている。「フルーティアふくしま」は2015年4月より営業運転を開始した。「フルーティアふくしま」はびゅう商品専用であり、乗車プランには福島県産の果物等を多用したスイーツのセットが含まれている。主に郡山〜会津若松間と郡山〜仙台間で使用されており、一般的には一般利用客用に719系0番台を併結して運転する。

 2017,06,25 郡 山