719系5000番台
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719系0番台・5000番台
 1991年登場。同年の山形新幹線開業に伴い奥羽本線福島〜山形間が改軌されることとなったが、それに合わせ同区間の普通列車用の車両として製造されたものが719系5000番台で、旧国鉄時代を含め、JR在来線の車両では初めて標準軌の車両となった。車体は0番台に準じた20m3扉のステンレス製で、全体的なデザインも0番台に準じるが、こちらの帯色は山形県花のベニバナをイメージしたオレンジと白、緑の3色となった。0番台では台車は急行型車両の発生品が流用されているが、こちらは流用元となる車両が存在しないため、651系等で採用されたボルスタレス台車を標準軌仕様とした新製台車が搭載されている。集電装置も0番台とは異なり、当初は下枠交差型のパンタグラフが採用されていた。制御方式は0番台と同じ界磁位相制御方式で、勾配区間用の抑速ブレーキや回生ブレーキも備える。尚、保安装置は0番台と異なりATS-Pを搭載する。車内は0番台と同じく集団見合い式のクロスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシートとなっている。尚、同車の走行する区間は改軌と同時にホームの嵩上げがなされたため、扉付近も含めてステップレスとなっている。719系5000番台は1991年中に2連(1M1T)12本の24両が、全て日本車輌にて製造された。同車の落成と同時期に奥羽本線福島〜山形間では改軌工事が進められ、山形新幹線の開業に先立ち福島〜山形間の改軌工事が完成したことから1991年11月に営業運転を開始した。1999年の山形新幹線延伸後は新庄まで活躍範囲を広げ、後継の701系5500番台と共に同線の主力車両として活躍しており、福島口の板谷峠を超える区間では原則として同車が運用に就いている。尚、現在は集電装置がシングルアームパンタグラフに改められている他、新庄までの運行範囲拡大に合わせて半数の編成にワンマン化改造がなされ、該当車は整理券発行機や運賃表示器・運賃箱等が設置された他、乗務員室後ろの座席は機器設置に伴い撤去された。

 2013,09,17 赤 湯