213系La Malle de Bois
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213系0番台5000番台・La Malle de Bois
 La Malle de Boisは、2016年の「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」、同年に開催された瀬戸内国際芸術祭にあわせて導入された、岡山地区を中心に運行する観光列車であり、岡山電車区に所属していた213系のうち3連を組んでいたC04編成を種車とし、中間車を脱車のうえ改造を施したものである。トータルデザインは瀬戸内国際芸術祭の総合プロデューサーである北川フラム氏が監修している。本列車名はフランス語で「木製の旅行かばん」を意味している。外装は白を基調とし、「旅」にまつわる言葉や絵柄が随所にあしらわれている他、列車名の通り側窓を「旅行かばん」に見立てたデザインとなっている点が特徴である。行き先表示器は種車が搭載していたLED式の表示器がそのまま活用されている。車内は、扉間の片側が2人掛けリクライニングシート、片側が窓を向いたカウンター席という構成となっている。床材は桜材を用いたフローリング仕上げとなり、照明が暖色系となり間接照明風とすることで、高級感と落ち着きのある内装を醸し出している。トイレのない車両の車端部は車販スペースとなりカウンターが設置されている。その他、乗務員室背後はサイクルスペースとなっており、スペースごとに4台分の自転車(輪行袋に収納できるもの)を積載できる。なお、本列車はグリーン車扱いとなっており、車両形式はクモロ213形、クロ212形と改められている他、車号は原番号に7000を加えたものに改番されている。La Malle de Boisは2016年4月から営業運転を開始した。本車を用いた観光列車はいずれも「ラ・マル〇〇」という列車名がつけられ、岡山駅を拠点に宇野、日生、新見と岡山県内の各所を結ぶ他、列車によっては岡山県に隣接する香川県や広島県にも乗り入れることがある。

 2024,01,01 多度津


2025/09/25