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1987年登場。瀬戸大橋線開通による本四間アクセスを向上させるべく製造された近郊型車両で、国鉄時代に製造された最後の新形式車両でもある。
車体は211系に準じているが2扉となり、車内は転換クロスシートを採用して快速運転にふさわしい内装となっている。またラインもいわゆる湘南色から瀬戸内海をイメージしたブルーの濃淡へと変更されている。編成は3両を基本としているが、211系がユニット方式を採用しているのに対しこちらは1M方式となり、単行での運転が可能となっている。このため、3連を組んだ際は1M2Tという編成になる。制御方式は211系と変わらず回生制動併用の界磁添加励磁制御で、211系とは連結しての走行が可能となっている。また、瀬野八区間等の山岳区間での使用を考慮し、抑速ブレーキも搭載する。当初は岡山〜宇野間の快速「備讃ライナー」に、瀬戸大橋開通後は展望グリーン車を連結の上で岡山〜高松間の快速「マリンライナー」に使用された。長らく同列車の主力車両として使用されたが、2003年に223系・5000系へ置き換えられると一部車両の先頭車化改造がなされた上でグリーン車を除く全車両が山陽地区に転出し、一部にはワンマン化改造も施工された。尚、グリーン車は試験車に改造された1両を除いて廃車されている。現在は3連と2連の編成が混在しており、山陽本線・伯備線・赤穂線・宇野線の各線で、他形式に混じって使用されている。2012年以降は体質改善工事が施行されつつあり、施行車は強化型スカートへの換装と行き先表示器のLED化、内装面では化粧板やモケットの交換・車内案内表示器の設置等がなされている。
2008,08,10 西川原 |