800形
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 2005年登場。同年3月限りで廃線となった名鉄600V区間より譲渡を受けた車両の1つであり、福井鉄道では初めてのVVVFインバータ制御車両である。名鉄モ800形は3両が製造されたが、このうち802・803号車の2両が福井鉄道に移籍した。尚、802号車に関しては名鉄時代の2001年にもトランジットモールの社会実験で福井鉄道を走行した経歴を持つことから、二度目の福井ということになる。譲渡に際しては塗装変更などがなされているが、車内に関しては名鉄時代と何ら変化はない。2005年秋に先行して営業運転を始めた後、2006年4月に770形と共に正式に営業運転に就き同月中に在来車をほぼ一掃した。当初は急行にも使用されて新生福井鉄道のフラッグシップたる存在であったが、他車に比べて輸送力が小さいことから次第に本線での稼働率は低下した。その後は2007年より新たに設定された福井駅前〜田原町間の区間列車が主な活躍の舞台となっていたが、2010年のダイヤ改正でその設定がなくなったことからその後は閑散時中心の運用となり、低稼働の状態が継続している。尚、802号車は一時期リチウムイオン電池の試験車両となっており、基本的に運用を外れていたことがあった。前述のとおり輸送力が小さいこともあり、また豊橋鉄道においてモ3200形の置き換えが検討されたことから、2両とも2019年に除籍され、豊橋鉄道に移籍することとなった。福井鉄道では形式消滅となるが、これにより元名鉄モ800形は凡そ14年ぶりに3両とも同一会社に集結した。

 2009,03,13 田原町


2020/02/24