2005年登場。同年3月限りで廃線となった名鉄600V区間より譲り受けた車両の1つであり、豊橋鉄道では初となる低床車両である。モ800形はモ600形置き換え用に美濃町線に投入された車両であるが、全3両のうちモ801号車の1両が豊橋鉄道に移籍している。譲渡に際しては、ワンマン機器の換装等がなされているがその他は名鉄時代と変わりはない。もともと異なる電圧を有する田神線・美濃町線で走行していたが故に、同一回路で1500V区間と600V区間の双方を走行することができる複電圧対応機器を備えているが、これも現在は使用はしないものの存置されている。福井鉄道に移籍した車両が独自塗装に塗り替えられたのに対しこちらは名鉄時代の塗装を踏襲しており、豊橋鉄道の社名及び豊橋市のマスコットキャラクターが貼り付けられた点以外には殆ど変化がない(ただし現在はラッピングが貼り付けられていることもある)。同車はモ780形と共に営業運転を始めたが、車両の構造上井原〜運動公園前間の急カーブを曲がることが出来ず、長らく運用区間は駅前〜赤岩口間に限定されていた。2018年になり改造工事が施工され、これにより井原〜運動公園前にも入線可能となったが、この工事の施工により台車カバーが外されている。更に2019年には福井鉄道に譲渡されていたモ800形が2両とも豊橋鉄道に譲渡されることになり、凡そ15年ぶりにモ800形は3両すべてが同一の会社に揃うこととなった。このうちモ802号車は2019年9月より、モ803号車は2020年3月より豊橋鉄道での運用を開始している。 2009,03,21 新 川 |
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