700形
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 1978年登場。デハ200形及び残存していた客車を置き換えるべく、近江鉄道よりモハ51形の譲渡を受けたものである。モハ51形は1941年に電動貨車を鋼体化した車両であり、元をたどれば1928年まで車籍はさかのぼる。譲渡に際しては、片運転台であったものを両運転台とし、単行での使用を可能にした(尚、この車両はもともと両運転台であり、元に戻ったとも言えるだろう)。同時に2両が竣工し、他車と異なり2両連結での総括運転が可能だったため、1000形入線前ではラッシュ時の運転において特に重宝されている。1000形入線後は701号車がワンマン化改造を受けたのに際し702号車はワンマン化されず、専ら団体運用や増結運用に回り運用の機会は減った。しばらくはその体制で推移していたものの老朽化は深刻であり、2010年になって2000形に置き換えられて同年9月までに運用を外れた。現在は2両とも千葉県いすみ市の「いすみポッポの丘」にて保存されている。

 2010,01,01 笠上黒生


■Variation
 ワンマン化改造を受けなかった702号車。2007年以降はかつて銚子電鉄の標準カラーだった濃淡ブルーのツートンカラーに塗装されていた。尚、こちらが近江鉄道時代から運転台が取り付けられていた側であり、2枚窓となっている。

 2010,01,01 笠上黒生