60000系
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 2013年登場。従来の野田線では8000系を使用していたが、製造から50年経った車両も存在し、その老朽化が顕著となっていた。そこで伊勢崎線・東上線から10030系の転用を行うと共に直接新造車両を投入して体質改善を図ることとなり、その目的の為に導入された通勤型車両が60000系である。野田線は本線系統から車両が転入する事例が多く、下回りまで含めた完全新製車の導入は、1944年まで総武鉄道が運営していた野田線が東武鉄道に編入されてからは初めての事例であった。既に本線系統に導入されていた50000系列をベースとしており、日立製作所製のA-Trainを採用しているが、こちらは基本色がフューチャーブルー(東武鉄道のロゴカラー」となり、扉付近に「ブライトグリーン」の線をあしらうことによって差別化がなされている。また前面はやや傾斜が入ったものとなり、50000系列と比べるとやや膨らみを増している。前照灯には東武鉄道で初めてLED灯が採用されており、これら要素も含め、50000系列とは印象が変わっている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式となっているが、装置が従来車に比べて軽量化された他、主電動機が密閉式になり走行音の低減が図られており、また台車も構造が変更されている。また、東武鉄道の車両では初めてバックアップ制御が採用されており、万一1車両のブレーキが故障した場合、他車のブレーキ圧力を引き上げることで元の制動力を保つことができるようになっている。車内はオールロングシートで、化粧板を木目調とした他妻扉を全面ガラス張りにし、そこに沿線ゆかりの植物のイラストをプリントする等、従来車とイメージを一新するとともに、親しみやすさのある内装になっている。扉鴨居部には野田線の車両として初めてLCDを設置した他、照明は634型に引き続いて全てLED化したことで省電力化を図っている。尚、LED灯は当初ピンク系のものが採用されていたが、現在は白基調のものに変更されている。この他主幹制御器には野田線の車両で初めてT型ワンハンドルのものが採用され、計器類はグラスコクピットとしている。60000系は2013年6月に第1編成が営業運転を開始し、当初は久方ぶりとなる新型車両の導入という事で大きな話題になった。2013年度末には6連8本の陣容となる等増備が進んでおり、8000系に代わって新たな野田線の主力車両になりつつある。

 2014,02,23 新船橋