20050系
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 1992年登場。20000系に引き続き、2000系の置き換えとラッシュ時の輸送力向上を目的に製造された車両である。車体は20000系に準じているが、本形式では東武車両として初めて前後4両が5扉となっている点が最大の特徴となっている。これは直通先の日比谷線の乗降口が前後いずれかに集中している事が最大の要因であり、それに近い個所における通勤時間帯の乗降をスムーズに行うべくなされた工夫である。同時期に製造された日比谷線の03系も同じく5扉車が連結されている。また行き先表示がLEDに変更されており、その点も20000系との差異となっている。制御方式は通勤型車両としては初めてGTO-VVVFインバーター制御を本格的に採用しているが、100系とは異なり東洋製の機器を採用している。車内は20000系と同じくロングシートだが、モケットの色が変更されている。また自動放送装置を搭載した他、製造当初はドア上部に液晶の案内表示器を取り付けていたことが特筆できる。これは次駅案内等を行うものだが、現在主流のものと比べると小さいものであった。後に9050系にも取り付けられるが老朽化から1999年には撤去されてしまった。この後、東武鉄道が液晶表示器を改めて採用するのは2011年の50070系増備車まで待たれることとなる。20050系は8連8本が製造され、他車に伍して日比谷線直通運用を主体に活躍している。尚、2両が日比谷線脱線事故の影響で大破しているが、この分は代替新造されている為両数に変化はない。20050系は2010年以降50000系のものと同様の車内案内表示器を取り付ける工事が順次施行されている。2017年からは後継の70000系が運用を開始しており、20050系は日比谷線直通運用から撤退し、一部を除き20400系(20430番台及び20440番台)に改造されることとなった。これにより、2020年3月までに全編成運用を離脱している。なお、20400形に転用されなかった中間車についても、一部は2021年以降アルピコ交通に譲渡されることになり、先頭車化改造や制御装置の換装などを始めとした大規模改造を経て、アルピコ交通20100形として再起している。

 2007,10,28 谷 塚


2023/03/12