1000系
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 2008年登場。7200系の置き換え用に元東急1000系の譲渡を受けたものである。東急1000系は1988年以降に製造された通勤型車両であるが、上田電鉄にはこのうち1991年に製造された池上線・多摩川線用の車両が譲渡されている。上田電鉄のみならず甲信越の私鉄では初めてのVVVFインバーター制御車両であり、且つ平成時代に製造された大手私鉄の車両が他社に譲渡された初めてのケースとなった。編成は東急時代の3連から2連に短縮されたが(この際中間車は廃車解体)大規模な改造はなされず、スカートやシングルアームパンタグラフ、更に当初は全編成の塗装まで東急時代のままで存置されていた。尚、前面のパンタグラフは廃車となった中間車から移されたものが取り付けられている。またVVVFインバーター制御方式を採用している同車には元々回生ブレーキが備えられており、導入当初は使用を停止していたものの後に使用を開始している。寒冷地を走行するために暖房能力は強化されており、この他保温の観点から手動開閉できるように上田・別所温泉駅で開く側の一部扉には外側に取っ手が付けられている。車内にはワンマン運転対応装置が取り付けられ、運賃箱の上には液晶の案内表示器が取り付けられた。また、上田電鉄では初めてドアチャイムや車椅子スペースも設けられており7200系よりもサービスが向上している。1000系は2008年8月に営業運転を開始し、一部の7200系を置き換えている。2013年現在では2連4本の8両が在籍しているが、うち2本は現在原田泰治氏によるラッピング電車「自然と友だち」号、更に1本は2015年に7200系と同じく丸窓ラッピングが施されて新「まるまどりーむ号」となっており、いずれも異彩を放っている。

 2008,09,08 下之郷〜中塩田


■Variation
 2008年10月にラッピングが施された1002F。長野県有数の画家である原田泰治氏のデザインしたラッピングが貼られており、「自然と友だち1号」という愛称が付けられた。以来同編成は現在に至るまでこの姿で走っており、登場当時のオリジナルの姿はわずか2か月ほどで見納めとなった。

 2013,08,17 下之郷
 2008年12月に導入された1003Fは、当初よりラッピングが施されての導入となった。こちらも原田泰治氏のデザインしたラッピングがなされているが、1002Fのものとはデザインが異なっており、「自然と友だち2号」という愛称が付けられている。

 2013,08,17 下之郷
 1004Fは当初東急時代とほぼ変わらない姿で運用に投入されたが、7200系7253F引退後の2015年より内外装に丸窓電車風のラッピングが施され、「まるまどりーむ号mimaki」という愛称が付けられた。現在もその姿で運用されている。なお、7200系とは異なり座席モケットの換装は行われていない。

 2018,01,27 下之郷