5000形
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 1980年登場。老朽化した初代車両100形の置き換えと、高畑延伸による輸送力増強を目的として製造された車両である。それまでの東山線の車両とは大幅に異なっており、車体はアルミ合金製となり、制御装置には電機子チョッパ制御方式を採用。これによりトンネル内で廃熱を放出することがなくなり、冷房装置の搭載が実現。東山線初の冷房車両となった。車内は従来車同様ロングシートであるが、扉付近のわずかな部分ではあるが初めて網棚も設置されており、旅客サービスの向上に繋がっている。1980年は試作車1本のみの製造で、高畑延伸を控えた1982年より本格的な量産が始まった。1990年までに6連23本が製造されたが、このうち1988年以降に製造された車両に関しては車内に案内表示器を設けており、後の5050形にも活かされた格好となっている。近年まで5050形と共に東山線の主力車両として活躍していたが、登場から30年近くを迎え老朽化が進行してきた事から、2004年より廃車が発生。とりわけ2007年には5000形置き換え用にN1000形が登場した事から、急速に廃車が進行している。東山線ではATO導入に伴うワンマン運転を導入することが決まり、それに合わせてN1000形を増備して5000形を順次置き換えていくこととなり、5000形は2015年8月を以て営業運転を終了し全廃となった。尚、廃車された編成のうち一部は改造の上でブエノスアイレス地下鉄に譲渡されている。

 2008,08,12 本 郷


■Variation
 東山線ではこのような全面広告車両が多く存在しており、それぞれが目立つ存在となっている。

 2008,03,17 上 社
2018/02/06