N1000形
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 2007年登場。市営地下鉄50周年記念及び老朽化の進んだ5000形初期車の置き換え用に製造された、東山線では15年振りの新形式車両である。車体は市営地下鉄では初めて日車式ブロック工法が採用されており、ビードのないすっきりした外観となった。LED式の行き先表示器も初めて採用されたものである。基本性能は5050形に準じているが、制御方式は7000形と同様純電気ブレーキを装備したIGBT-VVVFインバータ制御方式である。車内は片持ち式のロングシートで、側窓に熱線吸収ガラスを採用したことで地上区間におけるサービスアップに繋げた。従来貫通扉横に設けられていた案内表示器は、扉鴨居部への千鳥配置とされた。また、扉付近の床が黄色く着色され、各車両に車椅子スペースが設けられ、床の高さを若干下げることによりホームとの段差を低減するなどバリアフリー対策も在来車以上になされている。東山線はATO導入によるワンマン運転開始に伴い5000形を全淘汰する計画があることから、2015年度までに5000形と同本数(2007年時点)である21本の導入がなされ、2015年8月までに全ての5000形を置き換えた。同車の置き換えと共に東山線ではATOによる自動運転が開始されたが、初期に製造された車両についてはATO装置の増設がなされている。尚、2010年までに導入された車両ではLED式の車内案内装置が設けられたが、2012年以降の車両ではLCDが採用されている。

 2008,08,12 本 郷