3050形
トップページ鉄道写真図鑑名古屋市交通局>3050形
 3050形は1993年の庄内緑地公園〜上小田井間延伸及び名鉄犬山線との直通運転開始を控えて、輸送力増強用に製造された鶴舞線用の車両である。車体、車内及び車両性能は、既に桜通線で使用されていた6000形に準じたものであり、制御方式はGTO-VVVFインバータ制御方式、主幹制御器はデスクタイプのツーハンドルマスコンハンドルとなっているが、こちらは鶴舞線車両ということもあり運転台は左側に寄せられており、車体に巻かれた帯は青色となっている。車内はオールロングシートで、こちらもカラースキームは青系でまとめられている。妻部には車内案内表示器が設けられているが、これは鶴舞線の車両としては初の導入となった。3050形は1994年までに6連10本の陣容となったが、このうち1本は3000形の編成組み替えで余剰となった1ユニットを組み込んであるので実際に製造されたのは58両である。3000形と共に犬山〜豊田市間の運用に就いている。なお、中間に3000形を組み込んだ1編成についてはN3000形への置き換え対象とされ、2019年に運用を離脱している。残る9編成については更新工事を施工の上、継続使用される見込みとなっており、2020年に1本目の更新工事施工車が竣工した。更新後は制御方式がIGBT-VVVFインバーター制御方式となっている。なお、更新工事とは別に車内案内表示器の換装も2019年より行われており、当初は新たなLED式車内案内表示器が搭載されたが、2021年以降の施行車は同じ位置に大型の液晶表示器が設置されている。

 2008,08,12 上小田井


■Variation
 3050形の登場とほぼ同時期に3000形の編成組み換えが行われ、余剰となった2両が3050形に組み込まれた。従ってこの編成のみ、中間に3000形が組み込まれている。この編成は3050形で唯一N3000形への置き換えの対象とされ、2019年に運用離脱、廃車された。

 2008,08,12 上小田井
2021/09/20