7000形
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 1957年登場。単車置き換えを目的に都電8000形をベースに設計された車両で、軌道線の車両としては初のボギー車となった。前述の通り車体は都電8000形に準じているが、袖があまり絞られていないのでより幅広な印象を受ける。7001〜7023号車の総勢22両が製造されたが、このうち7011号車までの初期車とそれ以降の後期車では台車形状が異なる他乗車定員も異なっており、前者に関しては冷房化はされず、西町〜不二越駅前間の廃止と8000形の登場にあわせて1993年までに全車廃車されている(尚、7004号車は当初より欠番となっていた)。残存した12両に関しては1984年以降に冷房化改造が施されており、現在も主力車両として活躍している。尚、8000形の登場にあわせ、7018号車を除き塗装が変わっている他7017号車以降の車両には屋根に電照式の広告が取り付けられたため印象が変わっている。今後T100形の増備が続けばその活躍は縮小傾向に向かうが、当面は同車が主力車両として引き続き活躍を続ける見込みである。

 2009,03,10 富山駅前


■Variation
 登場時からの旧塗装をただ1両のみ堅持している7018号車。流石に冷房装置や電照広告が付けられているなど差異が生じているが、それでも往時を偲ぶことに不足はない。

 2009,03,10 富山駅前
 日通の全面広告車両となっている7021号車。1社だけの広告としては非常に目立つ存在である。尚、電照式の広告も全て日通の広告となっており、他の車両とは違う異色の存在となっている。

 2009,03,10 富山駅前
 こちらは自動車教習所の広告車両となっている7013号車。比較的若番の車両には電照広告が取り付けられていない。

 2009,03,10 富山駅前
 2013年の富山市内線開業100周年の記念及び北陸新幹線の延伸を見据え、7022号車が水戸岡鋭治氏の手によりリニューアルが施され、「レトロ電車」という愛称がつけられた。登場時の塗り分けパターンにあわせ、上部はベージュ、下部はダークグリーンに塗装され、随所にレタリングが施されている。車内は木材を多用したものになり、ロングシートの他にテーブルが新設されている。また「レトロ」をイメージすべく、車内照明には白熱灯が採用されている。7022号車「レトロ電車」は、2014年1月より営業運転を開始した。1系統・2系統のいずれでも使用されているが、基本的に運用は限定されている。

 2015,09,26 電鉄富山駅・エスタ前