16010形
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 1995年登場。老朽化した車両の代替を兼ねて、特急「うなづき」や「アルペン」に投入すべく元西武の特急車5000系を譲り受けたものである。車体こそ西武5000系時代とほぼ変わらないが、電装品は西武の方で流用した事から主電動機や台車はJR485系からの流用、運転台周辺機器は京急1000形からの流用など、電装品・台車は他社からの流用品で占められている。車体に関してはトイレ・車販準備室・デッキが撤去され立ち席スペースとなった他、立ち席スペースには新たにつり革も設けられている。当初は3連2本で竣工し、ツーマン運転が行われたものの2005年以降にワンマン化改造を施行。中間車はこのワンマン化改造に辺り編成から外され、電装解除の上で「クハ110形」として多客期の増結用になった。この際に電装品は従来の制御車に搭載され、16010形は2M編成となっている。運転台のない中間付随車が「クハ」と形式づけられているのはこの機器入れ替えが由来となっている。ただし編成組み替えの煩雑さから増結は殆どなされず、結局クハ110形は2010年までに一旦は全車運用を離脱している。以後は2連2本の陣容となり、特急運用を主体に幅広い運用で使用されている。2011年になり1編成が観光列車「ALPS EXSPRESS」へとリニューアルされ、外観塗装こそ従来のものをベースとしつつ、車内外共に水戸岡氏による新たなデザインへと生まれ変わっている。これに際しクハ110形1両も大規模な改造が施され、主に休日の運用に再び充当されるようになった。同車は長らく不二越・上滝線の運用には入らなかったものの、2011年より運用に入るようになり、他車同様鉄道線全線でその姿を見ることができるようになった。

 2009,03,10 電鉄富山


■Variation
 クハ110形。比較的きれいな状態を保っていたが、基本的には稲荷町の車庫の奥で眠る日々が続いていた。現在は1両が大幅なリニューアルの上「ALPS EXPRESS」として主に休日運行の列車に連結されている。

 2009,03,10 稲荷町
 水戸岡鋭治氏のプロデュースにより大幅にリニューアルされた第2編成。塗装は既存のものと大きく変化していないが、オリジナルのレタリングが追加されている。車内は難燃木材を多用したものに大きく変更されており、座席数も減少している。平日は2両、土休日は3両と日によって両数が変更されており、3連での運転の際は観光列車として優等列車主体の運用に充当される。

 2014,10,18 稲荷町
 長期にわたる運用離脱から復活したクハ112号車。こちらも外装はあまり変化がないが、内装は原型をとどめない程に改造がなされ、外向き座席、ソファーなどの多種多様な座席に加え、ソファー部分には本棚、車端部には飲食物・グッズ類の販売カウンターも備えている。基本的に土日の運用に増結される同車は特急運用に充当される場合指定席となり、乗車には追加料金が必要となっている。

 2014,10,18 上 市