10-300形・・・2005年登場。同年5月の新宿線ATC更新にあわせて営業運転を開始した、新宿線初のVVVFインバーター制御車両である。車体構造としては東急5000系と似ているが、性能や機能面においてはJR東日本のE231系800番台と殆ど同じ点が多く、TIMSを採用している他ドアチャイムの音色もE231系と同じである。後期に製造された車両の一部が新津車両製作所で製造されたのも、E231系をベースに製造されていることが所以である。ただしワンハンドルマスコン・スクロール表示型LED案内表示器などE231系と異なる独自の仕様も幾つか見受けられる。8連12本の96両が製造された他、編成増強用に中間車が8両増備され、更に当初から10両を組む編成の新造も行われていることから、最終的に8連8本、10連20本の陣容となる。都営新宿線及び直通先の京王線にて活躍しているが、日中の新宿線急行が10両に統一されたことに伴い、一時期は都営線内の急行運用に殆ど就かなかった時期もある。尚、この10-300形の増備に伴い10-000形のスキンステンレス製車両は全廃している。2013年からは当初より10両編成を組んだ車両の増備が開始されているが、こちらは同一形式ながら車両のベースがJRE233系2000番台となっており、全体的なデザインが変化した他都営地下鉄で初めて車内案内表示器にLCDを採用する等アコモデーションの向上も図られている。 10-300R形・・・2004年末に登場。10-000形の初期編成に組み込まれていた車歴の浅い中間車を活用すべく、先頭車のみを新造車としたものである。新造車は10-300形に準じた車体を有するが、機器類は10-000形と互換性をもたせており、TIMSを採用していない他ドアエンジンも空気式である。扉鴨居部のLED表示器は千鳥配置で設置されている。尚、就役当時は編成が不足する事を防ぐべく廃車予定の車両も組み込んだ暫定編成を組成していた。正規編成化するにあたり中間車は帯色変更・室内更新・車番改変などを行っている。8連6本の48両が組成され、他形式に比べて異色の存在となっている。因みに10-300R形の「R」はReplaceからとられている。2015年までは全編成健在であったが、同年以降10-300形の増備によって置き換えが始まっており、置き換えられた車両は新造された先頭車も含めて廃車解体されている。2017年までに全車廃車された。 2007,04,13 笹 塚 |
■Variation |
■Composition photographs(編成写真) |
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