20070系
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 1996年登場。ラッシュ時における日比谷線直通電車の増発に対応して製造された通勤型車両である。既に日比谷線直通運用に使用されていた20000系20050系の増備車としての位置づけにある車両であり、車体は20050系に準じているものの5扉車を連結する編成が必要数在籍していたこともありこちらは全車両3扉に戻されている。外観上ではこの他クーラーキセの形状が変更されており、更に集電装置にシングルアームパンタグラフが採用されている等の違いがある。車内はロングシートであり、暖色系の内装は20050系に準じているが、こちらは扉鴨居部に車内案内表示器が千鳥配置で設置されている。この表示器は同時期に落成した30000系のものと同等であり、次駅案内の他種別・行き先を表示する欄を備えた独特なものとなっている。制御方式は20050系と同じくGTO-VVVFインバーター制御方式を採用しているが、補助電源装置の素子にIGBTを使用する等、機器面においても一部は30000系に合わせられたものとなっている。20070系は8連3本が落成し、1997年3月より営業運転を開始している。尚、輸送力増強を目的に製造された車両であるために以降の増備はなく、20000系列の中では少数派の車両となっている。2017年からは70000系の運用開始に伴う置き換えが開始されているが、本系列は一部を除き編成縮小の上で他線区に転用されることとなった。

 2015,12,05 一ノ割


2015/12/28