1991年登場。設備の陳腐化した1800系を置き換え、「りょうもう」のスピードアップを図る為に製造された特急型車両である。車体は前年に登場した100系と同じような流線形の車体であるが、こちらの方が直線を強調したデザインとなり印象が変わっている。塗装は、1800系を踏襲した赤と白を基調としたものとなり、窓周りが黒く塗装された。尚、100系がアルミ合金製であるのに対しこちらは普通鋼製となっている。本形式はその台車や機器類を先代の日光線特急車である1700系・1720系から流用している点が特徴となっている。ただしそのままの形で採用しているわけではなく、制御方式は界磁添加励磁制御方式に改められ(東武鉄道では初の採用となる)、回生制動を行えるようになっている。内装面は、100系が観光を押し出した形になっているのに対し、こちらはビジネス客が多く利用する事からモノクラスの構成となっている。座席はリクライニングシートが985mmピッチで展開しており、フットレストも取り付けられている。とりわけ一部編成は座席も1720系から流用されているが、オリジナルではなくモケットは換装されている。尚、200系は着席定員確保の観点から扉位置が変則的となっており、浅草方3両目の車両は一つも扉がない。日本における旅客車両において、側扉が一つもない車両は非常に珍しく、同系列の特徴の一つということができる。200系は1997年までに6連9本が製造されており、翌年3月までに1800系を定期運用から追いやった。その後250系の製造を経て1999年のダイヤ改正から最高速度の引き上げがなされ、それまで急行であった「りょうもう」は特急に格上げされている。登場から20年以上が経っているが、後継の250系と共に引き続いて伊勢崎線系統のイメージリーダーとして活躍している。ただし走行機器類は2020年の時点で製造から60年近く存在する車両もあり、500系の増投入により置き換えられて2編成が廃車されている。 2012,01,22 東向島 |
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