新7000系
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7000系:7000系・新7000系
 1986年に登場した、7000系の増備車両である。広義では7000系の12次車以降にあたる車両の事をさすが、7000系と比べて大幅にモデルチェンジされており、内装や一部車両の性能も異なる事から一般的には「新7000系」と分けられることが多い。この新7000系では編成ごとにマイナーチェンジがなされており、従来通りの抵抗制御方式で落成した2本も、送風装置の違い等特に内装面の違いが目立つ(1本目は扇風機、2本目はラインデリア)。1988年に製造された車両からは制御方式がVVVFインバータ制御方式となり、回生制動を併用することによって省エネ化に寄与している。このグループは50番台に分けられており、初めて10両固定編成で落成した他マップ式の車内案内表示器等、相鉄では初採用となるサービスをいくつか採用している。更に最終増備の7755Fは、編成中2両がセミクロスシートとなっている。このように新7000系は、種々のマイナーチェンジを繰り返しながら1990年代に製造される8000系・9000系の礎を築いたということができる。1989年までに60両が落成し、主に10両編成で優等運用を中心に就くが、抵抗制御車に関しては編成の分割が可能であり、変則的な組成を行うこともある。ドアチャイムや車椅子スペースの設置等の後天的な改造を加えられつつ、近年までは全車両とも第一線での活躍が続いていた。尚、ATSの換装に関してはATS装置を貫通扉後ろに設置したことから、7000系同様実質非貫通となっている。前述のとおり近年までは全車栄耀が在籍していた新7000系だが、編成短縮で余剰となった車両の廃車が2018年より、編成単位での廃車が2019年より発生している。抵抗制御車両は2019年の新横浜線開業時のダイヤ改正で運用を離れ、VVVFインバーター制御車両も2020年より廃車が発生している。基本的に新横浜線には乗り入れないが、ダイヤが乱れた際に羽沢横浜国大まで乗り入れた実績はある。残存編成も20000系により置き換えが進み、最後まで残った編成も2020年11月の撮影会を最後に現役を退いた。これにより、7000系はモヤ700系に改造された車両を除き全て消滅している。

 2007,03,20 天王町


■Variation
 相鉄で3000系に次いでVVVFインバーター制御方式を採用し、初めて10両固定編成を組んだ50番台。1989年に製造された写真の最終編成では、更にセミクロスシートの試験的な設置等8000系に通じるアコモデーションとなっている。尚、この編成は一時期「Green Box」という広告貸切編成となっていた。この編成はVVVFインバーター制御編成では初めて2020年に廃車されている。

 2012,01,01 西 谷
 新塗装化された新7000系。相鉄では新7000系以降の車両が新塗装化の対象車となっており、漸次塗装の塗り替えが進んでいる。これに伴い前面車番の位置が向かって右側に移されており、フォントも新しいものへと変えられている。

 2012,01,01 海老名
2020/12/27