E31形
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 E31形は、それまでSL補機や入換等で用いられてきた機関車の負荷軽減等を目的に導入された電気機関車である。元は1986年に製造された西武鉄道のE31形で、工事用臨時列車の削減や新101系改造車(旅客・事業用兼用車)の導入により2010年に引退し余剰となっていたものを譲受している。E31形は4両が製造されているが、西武鉄道で保存されるE31号機を除く3両が大井川鐵道に移籍した。譲渡後、既存の機関車との性能差等もあり当面は営業運転を行わず、2015年までは千頭駅構内や家山駅構内に留置され、時折稼働する程度、2016年の時点では一部が新金谷駅構内で入換を行う程度の状態が続いたが、2017年になりATS換装等を始め本格的に整備されることになり、同年10月よりE34号機が営業運転を開始した。2018年までに3機全てが営業運転に投入されており、既存の機関車と共にSL補機を中心に使用されている。なお、当初は塗装変更が示唆されていたが、現在に至るまで3機とも西武時代の塗装を堅持している。また、整備前は西武鉄道時代に付いていた排障器は取り外されていたが、整備後に再度取り付けられている。EL急行やSL代走の場合は本機が先頭にたって客車を牽引することもあり、旅客列車とは無縁だった西武鉄道時代には見られなかった姿を披露している。なお、既存の機関車に比べて出力が小さいことから、単機での牽引時は客車3両の牽引が限度となっている(重連時は6両)。

 2015,09,22 家 山


2021/02/11