3000系
トップページ鉄道写真図鑑伊豆急行>3000系
関連リンク:JR209系2100番台
 3000系は経年の進んだ8000系の一部置き換えを目的に2022年に導入された車両である。200系以来となるJR東日本からの譲受車で、当初導入された編成は2021年のダイヤ改正で運用が減少し余剰となっていた幕張車両センターの209系2100番台が種車となっている。元々6連を組んでいた編成が譲渡されているが、伊豆急行では4両編成に短縮されている。(1本は6両で伊豆急に入線し、抜かれた2両は部品取りとされた。もう1本は当初より2両抜いた4両で伊豆急に入線している)伊豆急行への入線については、幕張車両センターから伊東までは甲種輸送されたが、6両で入線した編成は伊東から伊豆高原車両区まで自走、4両で入線した編成は8000系の牽引で回送された)元々搭載していた電気連結器の装備を活かし、4両での運転の他2本繋げた8連での運転も考慮されているため、ホームが7両分しかない今井浜海岸駅におけるドアカットに対応させているが、元々JR時代に機器更新されていたこともあり、それ以外は殆ど改造されていない。外装は「ハワイアン」をモチーフにしたものとなり、かつての2100系のように海側及び伊豆急下田方前面に赤系、山側及び熱海方に青系のラッピングを施し、排障器も同色に着色した。ラッピングはウミガメやイルカ、ハイビスカス等が描かれており、ハワイアンを押し出したデザインとなっている。車内は先頭車がセミクロスシート、中間車がロングシートでレイアウト自体は209系時代と変化はないが、一部のドアには伊豆急行沿線の海岸の情景がラッピングされており、非日常感の演出に一役買っている。また、両数が変動することから妻部の車番表記部分に差し込み式の号車プレートが追設された。扉鴨居部のLED式車内案内表示器は引き続き活用されており、伊豆急行仕様(英字表記の際にナンバリングも併記)に改められている。3000系は2022年4月から営業運転を開始し、「アロハ電車」という愛称がつけられた。当初は伊豆急行線内で限定使用されていたが、6月からはJR伊東線にも乗り入れている。2025年の時点では2本のみの陣容だが、増備される計画もあり今後の動向が気に係る形式と言える。なお、後天的な改造として、2024年には前照灯がLED化されている。

 2022,08,18 熱 海


■Variation
 伊豆急下田側はクハ3050形という形式になっている。こちら側は前面の帯が赤基調のホヌ柄となっている他、排障器も赤く塗装されている。

 2022,08,18 熱 海
 海側については赤系のラッピングが施されているが、これはかつて2100系でも見られた配色である。なお、3000系は2024年に前照灯がLED化されている。

 2025,09,12 伊豆高原
2025/09/13