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200系は老朽化の進んでいた100系列の置き換え及び予定されていたJR伊東線のATS-Pへの更新に伴う伊豆急車の対応を目的に2000年以降に導入された車両である。本系列は伊豆急行では初めて他社からの譲渡車となったが、直通運転先のJR東日本から車両を譲受している。最初に導入された2本は国府津電車区に所属していた113系1000番台、以降の車両は松本運転所・松本電車区に在籍していた115系0・800番台及び300番台を種車としており、いずれの車両も自走で伊豆高原車両区まで回送されている。元々伊豆急行に乗り入れていた113系及び抑速ブレーキを搭載していた115系を種車としていることもあり、譲渡に際しては走行機器類は手を加えられていないが、増解結を容易とするため前面に電気連結器が追設されている。外装は青と白または赤と白を基調とした伊豆急独自の塗装に改められ装いを一新している（2編成のみ、河津バガデル公園に因んだ特別塗装となり『トランバガテル号』という愛称がつけられた）。車内も概ね種車のものを引き継いでいるが、トイレについては日本で初めてとなる燃焼式トイレに改造されている。113系から改造されたグループについては編成内に2か所設置されていたトイレの1か所が撤去されている。また各編成とも乗務員室背後の座席が一部撤去され、車椅子スペースとされた。200系はまず113系1000番台を種車とした4連2本が2000年7月に営業運転を開始し、次いで113系0・800番台を出自とする3連6本が2002年までに導入され、これにより100系列を一掃した。次いで予備車確保・当時運用があったJR東海からの113系乗り入れを伊豆急車に差し替える目的もあり115系300番台を種車とした3連3本が2003年までに導入され、これで200系は総勢11編成37両の陣容となった。2000年代初頭における伊豆急の主力車両となったが、本来伊豆急では100系置き換えのために東急8000系の改造車の導入を計画していたところタイミングが合わなかったことにより繋ぎとして本系列を導入したという側面が強く、経年も進んでいたことから2005年以降に元東急8000系の導入が開始されると早々に置き換え対象となった。これにより、115系300番台を種車とする編成以外は2007年に、残る編成も2008年12月に営業運転を終了しており、伊豆急での活躍期間は各編成ともわずか数年となっている。なお、保安装置等一部の機器類は8000系に流用されている。 2007,04,02 熱 海 |
