351形
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 1962年登場。戦前より使用していた101形の置き換えを目的に製造された車両である。車体は501形に酷似した全金属製のものであり、台車も新製された空気バネ台車が採用されているが主電動機などは101形の発生品を流用しており、それ故従来車同様の釣り掛け駆動方式となっている。1963年までに5両が製造されたもののコストがかかることから以後の増備は行われなかった(代替で大阪市交通局から1601形10両の譲渡を受け、121形として竣工させた)。1976年以降ワンマン化、1986年以降冷房化がなされ、釣り掛け駆動車では唯一の冷房車となった。以降も行き先表示器のLED化やICカードリーダーの増設などの変遷を経つつ、2010年代まで1両の廃車もなく全車現役で使用されている。352号車は2016年の脱輪事故を契機に運用を離れ、1101形の製造と共に2019年に廃車されており、2021年時点では残る4両が引き続き活躍を続けている。尚、2001年以降161形と性能を統一させるために主電動機が交換されている。

 2009,03,15 帝塚山三丁目



■Variation
 行き先表示器がLED化された351形。351形と501形は、翌年4月に導入されるICカードの読み取り機を設置することに合わせて2013年秋より行き先表示器のLED化が施工された。現在は全車とも施工が終わっている。

 2014,04,28 住吉公園
 岡崎屋質店の広告を纏う355号車。同様の全面広告は601形、701形にも存在する。なお、351形と501形では2019年1月より乗降口に段差軽減用の補助ステップが取り付けられており、取り付けられた車両は「補助ステップ車」のステッカーが新たに張り付けられている。また、2018年以降に検査を受けた車両では、車番の表記が変更されている他、既存の「ワンマンカー」表示のプレートがなくなると共に、乗降口付近の窓に「入口」「出口」の表示が追加されている。。

 2019,05,04 住吉鳥居前

2021/11/22