2100系
トップページ鉄道写真図鑑長野電鉄>2100系
関連リンク:JR253系
 2011年登場。長野電鉄では2006年に小田急電鉄から1000系を導入し老朽化の進んだ2000系の置き換えに充てたが、同車は2本のみの導入であり、未だ2000系が残存していた。この2000系を置き換える目的で導入された車両が2100系で、JR東日本で廃車された253系のうち、3連2本を改造の上で譲り受けている。改造は東急車輛で施行されているが、外観上は前面の貫通扉を埋めて非貫通構造とし、自動解結装置を撤去し連結器を換装した以外大きな変化はなく、塗装もロゴマークを長野電鉄仕様に改めた以外はJR時代の塗装のままとなっている。制御方式は界磁添加励磁制御方式であり、元々勾配抑速ブレーキも備えていたことから車端ダンパが取り外された以外下回りに大きな改造は施されていない。車内も特別大きな変化はなく、湯田中方先頭車がリクライニングシート、それ以外の車両が集団見合い式固定クロスシートとなっており、JR時代に特徴的だった荷物置き場やハットラック(湯田中方先頭車を除く)、2段式のLED車内案内表示器もそのまま残されている。また、湯田中方先頭車に元々あったグリーン個室は長野電鉄でも個室として活用されており、「Spa猿〜ん」という名前がつけられた。尚、ドアチャイムが新設されている他公衆電話は撤去されており、サニタリースペースも撤去ないし使用停止されている。また、自動放送は地元のアナウンサーが起用されており、車内チャイムも特急専用のもの(中間駅用はJR東日本の4音チャイムの音色違い、始・終着用は名鉄の乗降促進チャイムと同一)が用いられている。2100系は前述のとおり3連2本が導入され、「スノーモンキー」の愛称が付けられて2011年2月より営業運転を開始した。同車の導入で特急運用は普通運用とは切り離され、専らA特急・B特急で使用されているが、各駅停車としての使用にも対応はしており、異常時等には各駅停車として使用されたこともある(因みに、各駅停車に使用される際は、車内チャイムが8500系と同じものとなる)。2012年に第2編成が塗装変更がなされた他、第1編成もニホンザルの写真がラッピングされており、時期によっては「モンハン特急」としてゲーム「モンスターハンター」のキャラクターがラッピングされることもある。

 2015,07,25 須 坂


■Variation
 第2編成も導入当初はJR時代の塗装を堅持していたが、2012年に塗り替えが行われており、従来の塗装をベースにしつつ、側面は赤と白の二色塗りとされた。

 2017,08,16 湯田中

2017/08/18