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1980年登場。田神線・美濃町線の本数増強用に製造された複電圧対応車。同線では初のカルダン駆動方式高性能車両である。車体はそれまでの名鉄軌道線にはない軽快なデザインとなり、以後このデザインはモ770形・モ780形にも引き継がれた。輸送力を増やすべく、以前より美濃町線で使用されていたモ870形にあわせて2両連接車体を採用している。車内はロングシートだが、FRP製のベンチにモケット張りの背ずり・座布団を組み合わせたセパレートタイプの座席が採用されており、当時はおろか現在においても珍しい存在となっている。当初はラインデリアのみ装備した非冷房車であり1991年以降に冷房化がなされたが、冷房装置は600V区間のみ動作するもので1500Vの各務原線新岐阜〜田神間では作動しなかった。2連5本の10両が製造されて美濃町線の主力車両として活躍し、2005年3月の600V区間の廃線後は改造の上で全車福井鉄道に移籍した。 2005,03,21 田 神★ |