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1992年登場。名鉄では特急政策の見直しで、同一編成内に座席指定車と自由席車を連結する特急「パノラマSuper」が1991年より運転を開始したが、引き続きその増備を目的として製造された車両の一つである。1230系は自由席車で、車体は前年に製造された1200系とほぼ同一であるが、こちらは同時期に廃車された7500系の発生品を流用していることから形式が分けられている。このため、制御方式は7500系のものを引き継いで界磁位相制御となっているが、歯車比は1000系に合わせられており、最高速度は120km/hとなっている。この他の差異として、1200系は中間付随車を備えているが、7500系が全電動車であったことに起因してこちらは全電動車となっている。また、集電装置の位置が1200系とは異なっており、岐阜方の先頭車に備えているが、この点が外見上の特徴事項である（1200系の集電装置は岐阜方2両目に設置）。車内は1200系と同じく転換クロスシートで、扉付近には補助椅子を備えているが、こちらはやや改良が加えられており、補助椅子の大きさがやや拡大している他当初より車いすスペースを備えバリアフリーに対応している。車内案内表示器など、その他の付帯設備は1200系と共通である。1230系は4編成分16両が一挙に製造されており、同じく7500系の機器流用車である座席指定車1030系と組み合わせた6連で本線特急を中心に使用された。2002年に発生した衝突脱線事故の影響で1編成が運用を離脱し、損傷の少なかった1230系側の4両は改造の上で1380系に改番されたため、以降1230系は12両の陣容となっている。残存車は引き続き特急で使用されていたが、2015年には2200系の増備車投入により運用離脱が開始され、2019年までに全車廃車されている。 2014,06,07 内 海 |