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1988年登場。デオ720形に続き、叡山電鉄のサービス・イメージアップ及び輸送効率の改善を目的として導入された車両で、2両が武庫川車両工業にて製造された。車体はデオ710形・デオ720形と殆ど同一で、全長15.7m級、前後2扉配置の普通鋼製車両である。同車はデオ300形(1959年製の叡山線初の高性能車両、全長16m級の全金属製車両)の更新名義で製造されているが、実際は台車や主電動機を含め京阪1800系の廃車発生品があてがわれており、デオ300形からの機器流用は殆どない。デオ700系列の中では唯一、製造当時からカルダン駆動方式の高性能車であった。なお、主制御器についてはデオ700系列共通で京阪260形のものが流用されている。同形式が営業運転を開始した1988年12月より、それまでの叡山本線のみならず、鞍馬線の一部区間においてもワンマン運転が開始されている。2005年以降塗装変更がなされ、デオ720形にもみられるように、デオ731号車が白地に水色の帯、デオ732号車が白地に赤色の帯という姿に改められた。2015年以降はデオ731号車が「ノスタルジック731」に改装され、2018年には八瀬比叡山口への観光用車両としてデオ732号車に大規模改造が施され、「ひえい」という愛称が付けられている。このため現在では、デオ700系列の中では唯一、すべての車両が特別仕様に改められているといえる。なお、2両とも台車と主電動機は2017年に京阪5000系由来のものに換装されている。
2014,04,27 宝ヶ池 |