2000形
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 2000年登場。1990年代の土佐電気鉄道では、従来車の冷房化を行うことによって冷房化率の向上・サービスアップを図っていたが、1950年代に製造された200形は老朽化も進んできたことから、冷房車は2両のみに留まっていた。そこで土佐電気鉄道では200形を新造冷房車で置き換えて冷房化率の向上を図ることとなり、この目的で導入された車両が2000形である。車両形式は製造初年である2000年に由来し、200形の車体更新車であるという意味も込められている。1000形以来およそ20年ぶりとなる新造車であり、車体は同じくアルナ工機で製造された函館市電3000形等と同等のデザインとなった。塗装は従来車のものから一新されており、深緑と白を基調とした塗装が採用されている。シングルアームパンタグラフ等の新機軸も採用されているが、台車・主制御器等の走行機器はそのほとんどを廃車となった200形から流用しており、制御方式は直接制御、駆動方式は釣り掛け駆動方式となっている。車内はロングシートとなっており、合成音声を使用した車内放送装置を土佐電気鉄道では初めて採用している。2000形はまず2000年に1両が製造された後、100形の製造を経て2004年・2005年に各1両が追加増備され、計3両の陣容となった。後期に製造された2両は行き先表示器が当初よりLED式となっている点が特徴となっている他、製造がアルナ工機から移行されたアルナ車両となっている。これ以降の車両増備も計画されたものの、製造に費用がかかることもあり以降の増備はなく、3両の陣容のまま現在まで推移している。運行範囲が限定されている100形とは異なり、こちらは全線において使用されており、主力車両の一つとして活躍を続けている。尚、土佐電気鉄道は2014年10月から高知県交通・土佐電ドリームサービスと合併して新会社「とさでん交通」となっており、同車も新会社の所属となっている。

 2013,12,31 はりまや橋


■Variation
 100形の後に増備された2002・2003号車は製造時よりLED式の行き先表示器を備えている。同車以降、とさでん交通への移行を経て、2018年に3000形が新造されるまで、車両の新造は途絶えることとなった。

 2013,12,30 文殊通