1993年登場。1994年4月の志摩スペイン村開業にあわせて同地及び伊勢志摩方面へのリゾート特急として製造された車両で、「伊勢志摩ライナー」の愛称をもつ。車体デザインは21000系がベースとなっているが構造自体は22000系に準じている。制御方式はVVVFインバータ制御方式で22000系と同じものだが、こちらは4M2Tとなっている。電動車比率が22000系と比べて少ない分主電動機の出力はあがっており、最高時速130km/hでの運転を大手私鉄では初めて実現した。また、青山峠における上り勾配でも120km/hで走行できるようになっている。車内はレギュラーカー・デラックスカーに加えてグループで使用するのに最適なサロンカーが設けられ、更に当初は「シーサイドカフェ」というカウンターで車販を行うなど観光色を前面に押し出した恰好となった。尚、レギュラーカーの座席は22000系のものがベースとなっており、掛け心地も同等である。1995年までに6連6本が製造され、登場時は阪伊・名伊甲特急のみに使用されたが、甲特急の減少に伴い現在は乙特急や他系統の特急にも使用されている。2012年よりリニューアル工事がなされることとなり、伊勢志摩方面特急の主力車両として今後も活躍していくことが期待される。 2009,03,20 近鉄八田 |
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