1220系
トップページ鉄道写真図鑑近畿日本鉄道>1220系
 1987年に登場し、大阪線へ投入された通勤型車両である。1250系(現:1420系)での試用を元に製造された、最初の量産型VVVFインバーター制御車両の1つである。1250系の量産型車両としては他に1252系(現:1422系)があるが、同車が三菱製の制御装置を搭載しているのに対しこちらは日立製の制御装置を搭載している点が異なる。それ以外の点で両者に差はなく、アルミ製かつ袖が絞られた車体も同一である。尚、いずれも大阪線に投入された車両としては初めての採用となっている点は特筆事項と言えよう。ただしこの後の増備は標準軌線標準仕様となる1230系列へとシフトすることとなり、1220系としては2連3本の少数派となっている。現在も全車高安に配置されており、大阪線の区間運用から長距離運用の増結までを一手にこなす他、時に名古屋線での営業運転も見られる。モケット交換や転落防止幌の設置等後天的な改造も行われたが、2023年からはA更新が施されており、内外装に渡り大規模な更新が施工され、それまで同系列では搭載のなかった車内案内表示器も42インチハーフサイズの超大型のものが扉鴨居部に千鳥配置された。本系列は製造年月が比較的古いことから全編成が2024年までに更新を終えており、原型を維持した車両は既になくなっている。更新を終えたことで、引き続き主力車両の一翼として活躍が続くと思われる。

 2008,08,06 鶴 橋


■Variation
 A更新が施され、印象が大きく変わった1220系。本系列は同じ1987年製の1422系と同じく更新工事開始後早々に全編成に更新が波及している。

 2024,10,19 高 安
2024/10/28