1000形
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 1989年7月の金沢シーサイドライン開業に合わせて製造された初代車両である。建設省・運輸省が定めた規格に基づいて製作されており、車両は普通鋼製で5両で1編成を組む。前面デザインは右側に貫通扉を設けた左右非対称のものでパノラミックウィンドウが導入されているが、特に運転台部分は大型ガラスが採用されている。塗装は白色をベースとしており、側窓周辺が横浜の海をイメージしたアクアブルー、その下がオレンジとイエローのラインが配されたものとなっている。制御方式はチョッパ制御方式だが、高周波分巻チョッパ制御方式と界磁チョッパ制御方式を併用している。また、開業当初は有人運転を行っていたが当初より全自動運転にも対応し、後に全自動運転へと移行している。車内はロングシートで、有人運転を行っていた名残からか乗務員スペースには立ち入ることができないようになっている(ただしパイプで仕切られているのみで本格的な仕切りは設けられていない)。5連17本が製造され、長きに渡りシーサイドラインの主力車両として活躍した。2001年からは延命使用を目的とした更新が施され、内装などが更新された他、同時に登場時スカートに取り付けられていた車番が貫通扉に移設され、印象が若干変わっている。2008年には新たに車椅子スペースも設けられている。しかし更新から更に10年が経過し老朽化が進んだことから、2007年に未更新のままだった1本が廃車となった後、2011年からは後継の2000形に置き換えられて廃車が進行し、2014年5月に全編成が運用を退いた。

 2012,08,25 福 浦


■Variation
 最終増備の編成はイベント対応車と位置付けられており、側面の帯が濃淡グリーンとなっていて他車とは異なるものとなっている。

 2012,08,25 福 浦