EF67形100番台
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EF67形:0番台・100番台
 EF67形のうち100番台は、国鉄民営化後も残存していたEF61形200番台を置き換え、山陽本線広島貨物〜西条間(途中の瀬野〜八本松間に22.6‰の連続急勾配があり、開業以来特に貨物列車では後補機が連結必須となっていた)における後補機の性能統一を図る目的で、1970年に製造されたEF65形0番台を種車に各種改造を施した直流電気機関車であり、5両が改造された。0番台とは異なり、八本松駅構内での走行開放には対応しなかったことから、自動開放装置を持たず貫通扉や階段付きデッキも備わっていない。そのため車体はEF65形時代とほぼ同様の形状を維持している。ただし窓上に庇が追加され、東京方連結器部分に大型の緩衝器を備えている他、塗装はモミジ色と称される赤11号を基調に黄色帯を巻いたものに改められている。0番台と同様、急勾配区間における空転防止・粘着力向上を目的に制御装置は一新されており、電機子チョッパ制御方式となっている。電力回生ブレーキも装備し、下り方向への回送時に作動できるようになっている。また、歯車比がEF65形時代と比べ上がり、EF60形やEF67形0番台と同等となっている。前述のとおり同番台は5両が改造され、1991年までにEF61形を全て置き換えており、これにより後補機の全車が単機で1200t級の貨物列車を後押しできるようになった。2003年から車体更新工事が施されており、尾灯が角型のものに換装されている他、窓周りが黒色、扉部分がクリーム色、袖部分が白とグレーに塗装されるなど、一部塗装も変更されている。また、一時期は集電装置がシングルアームパンタグラフに換装されていた(現在は下枠交差型に再換装されている)。0番台と共に瀬野〜八本松間を経由する広島貨物〜西条間の上り貨物列車の後補機として長年にわたり活躍してきたが、2013年からは後継のEF210形300番台が導入され、0番台の引退後は本番台もその活躍の場が減りつつある。

 2017,10,21 広島車両所


■Variation
 貨車を連結する東京方については、連結器部分に大型の緩衝器が設けられており、このため車長が0.3m増大している。

 2017,10,21 広島車両所