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2009年登場。従来JR東日本管内の寝台特急にはEF64形もしくはEF81形が牽引に当たっていた。このうち上野〜青森間という長距離を運用し、かつ常磐線内の貨物運用にも従事する田端運転所所属のEF81形を置き換える為に製作されたのが本機関車であり、JR東日本では初となる新製電気機関車となった。車体・性能とも既にJR貨物に在籍していたEF510形0番台に準じているが、旅客会社所属の機関車の為、保安装置としてATS-P及びATS-Psが搭載されている他、デジタル無線や客車推進運転用のスイッチを搭載し、交流と直流が切り替わる黒磯駅の通過時用に自動列車選別装置を装備する等、旅客列車の牽引に対応した装備がなされている。塗装は赤基調の0番台とは大きく変わり、「北斗星」用の24系に準じた青を基調に金帯を巻いた姿となり、流星を模した模様がついているのが最大の特徴となっている。また、「カシオペア」用のE26系に準じたシルバー基調の塗装にされた車両もあり、「北斗星」色が13両、「カシオペア」色が2両の計15両が製造された。500番台は2010年6月より順次運用を開始し、寝台特急「北斗星」「カシオペア」の牽引だけでなく、常磐線を始めとする田端運転所のEF81形が就いていた貨物運用をも全て置き換えている。ただし貨物運用に関しては2013年3月のダイヤ改正で撤退しており、旅客運用主体に戻っていた。その後2016年までに定期寝台特急が全廃となったことから、EF81形の置き換えを目的にJR貨物に順次譲渡されることとなり、改造の上で富山機関区に転出。JR東日本からは形式消滅となった。JR貨物への譲渡後も車番は変更されていないが、自動列車選別装置が撤去された他、塗装が簡略化されている。
2012,08,18 金 町 |