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EF210形の0番台は、1996年に製造されたEF210形900番台での試用を受けて、1998年に製造された量産区分である。高出力を誇ったがそれに見合う性能を発揮できなかったEF200形の反省を踏まえ、従来から続く1300t級貨物列車の牽引機として、老朽化が進んだEF65形やEF66形の置き換えを目的に開発された。車体は900番台と同じく耐候性鋼板製の両運転台箱型車体となっており、基本的なデザインは900番台とほぼ変わらないが、こちらは塗り分けがやや異なる他、ルーバーや側窓の形状も一部異なっている。また、ロゴマークが新たに貼り付けられた。900番台と同じく釣り掛け駆動方式かつGTO-VVVFインバーター制御方式が採用されており、主回路方式は1台のインバーターで2台のモーターを制御する1C2M方式となっているが、0番台は主電動機が900番台と同一出力ながら小型化されており、台車も小型化した主電動機に対応したものに変更されている他、歯車比も上がっている(2005年には900番台も同様の改造を受けている)。0番台は1998年中に18両が製造されたが、以降の増備はインバーターの素子をIGBTに変更し、主回路方式を1C1M方式とした100番台に移行している。なお、0番台は全機とも製造から現在まで岡山機関区に配置されており、これがEF210形につけられた愛称「ECO POWER 桃太郎」の由来ともなっている。因みに現在は、側面のルーバーが100番台と同等の大型のものに換装されている。
2013,03,12 瀬 野 |