キハ25形1000・1500番台
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キハ25形:0番台・1000・1500番台
 2014年登場。老朽化したキハ40系及びキハ11形0・100番台の置き換えを目的に製造された車両である。既に武豊線に導入されていたキハ25形0番台と同じく車体は313系がベースとなっているが、こちらは車体の製造工法が変わり、ビードレスステンレス車体となった。また、前面の種別・行き先表示器は正面左側に集約されている他、キハ85形の一部で実用化された鹿対策用のスポンジゴム製衝撃緩和装置を排障器の部分に取り付けている点が特徴となっている。基本性能は0番台に準じており、カミンズ製の出力520PSエンジンを1基搭載する(通常時は450PSに出力を落として使用)。この番台からは、N700A系で実用化された台車振動検知装置がJR東海の在来線車両としては初めて搭載され、初期の故障の時点で検知及び乗務員への通知が可能となっている。車内は0番台とは異なりオールロングシートとなっており、このうちキハ25形1000番台には車いす対応用の大型トイレを車端部に有している。またワンマン運転を行う区間への投入を前提としたことから当初よりワンマン運転対応装置を搭載し、扉鴨居部の車内案内表示器とは別に液晶式の車内案内表示器も備える。尚、同番台では扉鴨居部の車内案内表示器は千鳥配置となり、設置されていない部分には扉締め切りを示すランプのみ設けられている。なお、室内灯はLED灯が採用されている。同番台は2014年12月より営業運転を開始した。当初は寒冷地向けの1000番台が順次導入されたが、2015年に紀勢本線・参宮線向けに導入された車両は1500番台と区分されており、鳥羽・新宮方からキハ25形1500番台、同1600番台と編成を組む。このグループは総勢2連26本52両が製造されており、このうち美濃太田車両区に1000番台2連8本、名古屋車両区に1000番台2連4本及び1500番台2連14本が配置された。同番台が出揃った2016年3月のダイヤ改正でキハ40形・キハ11形を全て一掃しており、一躍JR東海の非電化線区における主力車両として躍り出た。美濃太田所属の車両は高山本線岐阜〜猪谷間及び太多線で、名古屋所属の車両は紀勢本線亀山〜新宮間及び参宮線で使用されており、車両不足の際は名松線にも入線する。

 2016,08,14 高 山


■Variation
 暖地向け仕様といえる1500番台。こちらはスノープラウが装着されておらず、一体型の排障器を搭載する。このグループは2連14本が落成し、全車とも名古屋車両区に配置された。基本的に紀勢本線と参宮線の普通列車に用いられるが、多客期や代走等で名松線や伊勢鉄道にも入線する。

 2024,09,18  津  
2024/09/19