キハ185形3000・3100番台
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キハ185系:基本番台・3000・3100番台
 松山地区で使用されていたキハ58形・キハ65形の一部を置き換える目的で、特急「うずしお」にN2000系が投入されて以降余剰気味となっていたキハ185形を種車に、普通列車仕様へと改造を施した車両群であり、1999年から翌年にかけて竣工した。0番台から改造されたトイレ付きの車両が3000番台、1000番台から改造されたトイレのない車両が3100番台と付番され、前者が2両、後者が8両の陣容となった。車体形状そのものは大きな変化はないが、既存のキハ185系との識別のため、特急「剣山」用の車両に近い外装ながら細い赤帯が入れられている点が特徴となっている。また、愛称表示器は差し込み式のものから電動方向幕に換装されている。特急時代とは異なり、普通列車運用では他形式との併結が行われることから、ジャンパ栓の増設等が行われ、他形式との併結に対応した。車内は既存の座席を活用しているが、4人向かい合わせのボックスシート状の配置となり、リクライニング機構、背面テーブルが取り払われ、座席カバーもビニール化されている。3100番台は1999年から営業運転を行っているが、松山地区での使用となることから、配置が従来の高松運転所から松山運転所に改められている。2006年には特急「むろと」の増発等に際し3000番台の2両が再び特急仕様に戻されたため、現在は3100番台のみの在籍となっている。基本的に予讃線の松山〜宇和島間及び内子線で使用されているが、代走等で予土線に乗り入れた実績もある。

 2015,08,22 松 山