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2002年登場。同年12月の東北新幹線八戸延伸に伴い特急「スーパー白鳥」が新設されることとなり、同列車に充当する為JR北海道が開発した特急型電車である。デンマーク国鉄と共同設計したキハ261系をベースに設計されており軽量ステンレス製車体が採用されているが、前面はライト形状等が変更されており、逆にキハ261形1000番台にも反映されることとなる。前頭部はJR北海道のコーポレートカラーをベースにしたライトグリーンに塗られている他、青函トンネルを表したロゴマークもつけられている。6両編成を基本とし、1両の半室がグリーン車、残りは全て普通車となっているが、こちらもやはりキハ261系と同様にデンマーク国鉄と共同設計したものとなっており、市松模様の床や革張りのグリーン車座席、ビビッドカラーの普通車モケット等が特徴的である。制御方式は731系同様のIGBT-VVVFインバータ制御となり、電動車比率をあげる事などで青函トンネル内の勾配区間を時速140km/hで走行できる性能を持つ。また青函トンネル内の高速走行に鑑み、車体における機密性の向上や防音対策も図られている。2002年12月のダイヤ改正より、八戸〜函館間の特急「スーパー白鳥」で営業運転を開始し、後に一部「つがる」にも使用されるようになった。なお、輸送力増強のために2011年までに40両が増備されている。尚、2010年からは「つがる」運用と八戸乗り入れが廃止されたと同時に新青森への乗り入れが開始され、回送で津軽新城にも姿を見せるようになった。2016年の北海道新幹線開業に伴い特急「スーパー白鳥」の運用を離脱し、しばらく函館駅構内等に留置されていたが、増結用車両4両を除き札幌運転所に転属のうえ、2017年3月のダイヤ改正より特急「ライラック」として使用を開始している。この際、愛称表示器のフルカラーLED化等がなされたが、グリーン車を含め車両組成は従来と変わらなかったことから、1000番台が充当される「カムイ」や「すずらん」とは完全に運用が分かれている。
2007,09,08 木古内 |